福知山線脱線事故についてコメント。

とにもかくにも、非常にいたたまれない事故です。ここまで悲惨な事故は戦後では京福電鉄脱線事故、わての記憶の中では三河島事件以来じゃないかなぁと思います。未曾有の大惨事です。本事故で亡くなられた方のご冥福を謹んでお祈りいたします。
本事故の謎は、最高速度120k/hの電車が、設計上133k/hまで耐えられる(というと表現変ですけど)カーブであそこまでひどく脱線したことです。通常だったら考えられませんが、実際起こっているのですからなんともいえません。通常は神戸線区内を100k/h程度で運行する列車ですが、臨時の新快速で使われるときは120k/hで走ることがある電車です。
当初わては223系の2000番台と勘違いしてたので、133k/hを超えていた可能性があり(あの電車は140k/hはでますので)それで脱線したんじゃないかと思ってたんですが、どうもそうではなく、もっと低速で(といっても100k/hは軽く超えていたと思います)脱線したと思われていますね。粉砕痕から置き石も視野に入れて検証されていますが、実際、あの4分間隔で列車が通過する線区で、かつあの時間帯に誰にも見られずに置き石なんかできるんでしょうか…みてたらもちろん、今証言が出てきててもおかしくないはずですから。しかしながら痕があるわけですから、仮に置き石であったとして列車はどうしてあそこまで大破したんでしょう…直前で非常ブレーキがかかったのが拍車をかけたといってましたが、エアーの抜ける音(非常ブレーキがかかったのは)がしたのは列車が浮いてからっていう感じです。そしたらそれは状況から考えておかしいですね。
結局のところ、スピードが出すぎていた→なんでだろう?と考えた場合、運転手がカーブを見落としていたためでしょうが、それならカーブのもっと手前で非常ブレーキがかかるはずです、建物が正面に来るはずですし、名神高速超えるところでブレーキなんですから普通気づきます。あせってても普通カーブがあることくらい分かりますよ。高速道路を運転してる人なら分かるはずです。
そうしたらもうひとつ、運転手が気づける状態でなかったんではないか、という考え方が浮かびます。過去に岡山で、新幹線の運転手が睡眠時無呼吸症候群のために運転中に居眠りをしたというのがありました。直前の伊丹駅でのオーバーランオーバーランから事故までの間に運転手の応答がなかったということから考えても、運転手の健康状態が正常でなかったという可能性は捨てきれないです。ひとつの仮説ですがその可能性もあるでしょう。そうなると、そこまで追い込んだJR西日本の責任問題にもなってきます。まぁ、あそこまでの過密路線にATS-Pを導入してなかったってこと自体も大きな問題ですし。


ここまで長々と論じてきましたが、しばらくすれば原因が出てくるはずです。それよりも早く、一刻も早く、一人でも多くの生存者が助かることを願います。