見解。

ご存じかと思いますが、今日みずほ証券が誤発注した株の強制現金決済が行われました。関係ない方は「ふーん、そうなんだ」って感じかもしれないですが、この問題の裏には様々な問題が重なってます。たくさんありますが、その中でもっとも問われるべきなのは「利益」と「モラル」の問題だと思います。
今回の誤発注により、みずほ証券は多大な損失を招き、一方で株を買い着けた投資家や他の証券会社、騒がれている外資系企業は何十億という利益を得たわけです。もちろん、誤発注したのはみずほ側なのでこれに対しては全くどうしようもないです。しかしながらどうしてこのような事、すなわち強制現金決済が行われたのか、そこをもっとよく考えることが必要だと思うんですね。それはシステムの不備云々以上に、誤発注をチャンスとして買い付けた側の方です。
人間というのは浅はかな生き物です。ましてや企業というのは、自分が利益を得るためなら何でもします。逆に損失を招くことを自分からするようなことはしないわけです。あたりまえのことではあります、しかしながらそれぞれを別にみることはできても、つなげての見方、すなわち自己の利益の裏にある損失にはみて見ぬふりをするのです。
今回の誤発注は明らかにミスです。そこで考えて見てください。もし、自分の友人がうっかりミスをした場合、職場の同僚が失敗をした場合、前を歩いていた人が財布を落とした場合、そして極端な話、道端で人が倒れた場合…あなたは何を考えますか?たとえ急いでいたとしても、また自分のやることがあったとしても、まず「どうしたんだろう」「大丈夫かな」「助けよう」と思いませんか?そして手を差し延べようとしませんか?それこそが「考える」ことができる「人間」が為すべき、当たり前のことではないのでしょうか。わてはそう思うんです。
今回みずほ証券が誤発注をした後に、これをチャンスとし、株を大量に買い付け、莫大な利益を得た会社があります。わてはそんな会社はこの世から消えろと思いますね。ミスに付け入り、いかに金儲けをするかしか考えないのです。前を歩いていた人が財布を落としたら、拾ったんだからその財布の中身を全額、ましてやそれ以上のリベートをよこせと言ってるようなものです。どうして誤発注が起きているのを指摘して取引を中断したりしようと考えないのでしょうか。どうして間違いを認め、助けようとしないのでしょうか。わてには分かりません。自分が得をするのに、回りに損失を被る人がいないならまた別ですが、明らかにいるわけですから。
わては残念ながら父がみずほ側の人間である以上、偏った見方になってしまうのは仕方がないかも知れませんが、損失を被った側からすれば、得していい思いをしている人が憎らしく、悔しくてたまりません。身内が少なからずかかわっていますから、もちろん今回の影響は仕事や給料にも響いて来ると聞いています。一瞬にして世の中を変えてしまい、人を差別化し、差を産み、そして人間を変えてしまう…お金なんかなくなってしまえばいい、今はそう思いますよ。最近はそういった、利己主義が至る所で横行しています。悲しいながら、自分を守る為にはミスをしないことしかありません。しかし人間は人間です、必ずミスをします。ミスをしない人間なんかいませんよ。そしてミスが起きてしまったときにどうするか…当たり前の考え方は、もう終わってしまったのだと、今回の事故は教えてくれました。悲しいながらこれが現実です。前を見ましょう。輝いていなくても、未来は来てしまいます。あわよくば、せめて自分だけはこうなりたくないと願います。たとえ自分一人が損をし続けたとしても、そうなることが最大の、そして人間として最低の侮蔑に当たると思うから。そう
なるくらいなら、わては損をし続けます。
そうなってしまわない未来が、わての願いです。


失礼しました。長々と書きましたね。読んでくれた方、ありがとうございます。
ここに書いたのはあくまで一人間の考え方です。反発等もあるでしょう、感想・批判等ありましたらレスを頂けるとうれしいです。回りの人がどうとらえているか、考えていただけるきっかけになりましたらそれだけでもうれしいです。
ありがとうございました。